春彼岸会合同法要をお勤めしました
平成二十四年三月二十日火曜日、
三宝寺本堂にて春彼岸会合同法要をお勤めしました。
昨年の東日本大震災より一年目を迎えての合同法要と言うこともあり、
「東日本大震災物故者追悼」の法要も皆さんとご一緒にお勤めしました。
「彼岸」というのは煩悩に満ちた迷いの「此岸」の反対の世界。
生死を超えた覚りの世界「浄土」を表しています。
大乗仏教では菩薩の実践行(波羅密)を、六つに数えて「六波羅密」といいます。
その六波羅蜜の最初に「布施」があります。
更に「布施」には、「財施(ざいせ)」「法施(ほうせ)」「無畏施(むいせ)」 の三種あります。
しかし、この施すべき財物や説くべき教え、恐れを取り除いてやる力がない人でも、
「無財の七施」というものもあります。
- 眼施(がんせ) 人に接するやさしいまなざし。
- 和顔施(わがんせ) 人に接する和やかで明るい顔。
- 言辞施(ごんじせ) 人にかける優しいことば。
- 身施(しんせ) 人のためにわが身を労する。
- 心施(しんせ) 心からの共苦共感。助け合い、信じ会い、かばいあう心
- 牀座施(しょうざせ) 老人や病人・妊婦など必要とされる人へ率先して席を譲り、休ませることなど。
- 房舎施(ぼうしゃせ) 行路難の旅人への屋根ひさしを貸すことなど。
震災から一年目を迎えて、まだまだ私たちには出来ることがたくさんあります。
私たち一人一人に出来ることは何だろうかと、お彼岸という聴聞期間の中で、
私のいのちの歩みに気づかされ、真に意義あるお彼岸となられることを・・。合掌
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